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掲 載 記 事
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「親子で学ぶサイエンススクールの開催地募集中」
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1億分の1の地球を手に「親子で学ぶサイエンススクール」について語る中村浩美先生
『21世紀をになう子どもたちに地球的視野、宇宙的視野でものを考える大人に育ってほしい』。それが科学ジャーナリストとしての私の願いであり、私たちが「親子で学ぶサイエンススクール」を実施している理由です。
私たちの星「地球」は、水と生命にあふれた美しい星です。このかけがえのない「地球」の未来は、私たちがこの星をいかに大切にするかにかかっています。しかし、人間の都合で地球の資源を利用したり、環境を変えたりしてきた結果、地球のバランスが少しくずれつつあります。人工衛星やスペースシャトルから地球を調べることによって、それがますますはっきりしてくるのです。宇宙的視野を持つことによって私たちは地球のすばらしさとともに地球のそれらの課題にも気づくことが出来るようになるのです。
人類は「科学と技術」という「知恵と道具」を使って宇宙空間やほかの星まで活動の場を広げました。その活動つまり宇宙空間での様々な実験や調査や創造が、未来の地球のためにとても重要なのです。宇宙には地球と人類が生きて行くための大切なヒントがかくされているからです。宇宙は地球と人類の未来にとって大きな可能性でもあり、希望でもあるのです。
「親子で学ぶサイエンススクール」では、子どもたちの素朴な疑問に答え、一緒に様々な実験を行っていきます。そのことによって科学にもっと関心を持ち、地球的視野、宇宙的視野でもの考えるきっかけとなればと考えているのです。
「宇宙のこと」「地球のこと」をもっと子どもたちにつたえたい。出来れば子どもたちだけでなく、お父さんお母さんと一緒に親子で聴いてほしいと思います。
子どもとおとなとみんなで未来の地球のこと、未来の宇宙のことを考える。「サイエンススクール」は、そんな科学教室でありたいと思っています。(中村浩美先生談)
 参加の子どもたちと様々な実験を行った 長崎県外海(そとめ)町での「親子で学ぶサイエンススクール」
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「サイエンススクールのメンバーが“宇宙ふれあい塾”に出演」
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さる9月7日に東京の目黒区公会堂において、「宇宙の日」記念行事『宇宙ふれあい塾 '97』(主催:科学技術庁、文部省宇宙科学研究所、宇宙開発事業団、日本宇宙フォーラム、日本宇宙少年団)が開催された。その『宇宙ふれあい塾 '97』に「親子で学ぶサイエンススクール」の講師である中村浩美先生が、宇宙飛行士の若田光一さんとともにゲストとして出演した。その他に薄羽美江さん(サイエンススクールレギュラー司会者)が同イベントの総合司会、第3部構成の最終プログラム『ふれあいスペースクイズ』では山田ふしぎさん(サイエンススクール実験コーディネーター)と上條制作室の実験スタッフが出演した。
この『ふれあいスペースクイズ』では、真空ポンプを使用して真空になると水がどのように変化するのかを実際に体験するなど、実験を交えたクイズを通して楽しく科学を学ぶという形で実施された。
中村先生の楽しい宇宙のお話。大画面で見る迫力の映像。来場者を引きつける山田さんのおしゃべりと実験。若田光一さんの宇宙での体験談。そして、宇宙飛行士を目指しその夢を叶えたお話など、来場者はステージに釘付けとなった。
若田さんは子どもたちと共に実験にも参加。会場の子どもたちにとってはまさに一生の思い出となった1日だった。
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「演劇専門の劇場“能登演劇堂”」
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能登半島の中央付近、七尾湾西湾に面した小さな町、石川県鹿島郡中島町で仲代達矢氏率いる無名塾の芝居「いのちぼうにふろう物語」を観た。山本周五郎の原作、戯曲化は昨年6月亡くなった仲代達矢氏の奥様の隆巴(宮崎恭子)氏。出演は仲代氏をはじめ無名塾のメンバーと俳優座の山本圭氏ら。仲代氏にとっては二十数年ぶりの髷ものだという。
今回の公演で驚いたのはまず公演期間の長さ。10月8日から11月10日までのロングラン公演だった。そしてもう一つは劇場が演劇専門の劇場だったこと。651席のこの劇場は平成7年にオープン。建築にあたっては仲代達矢氏と隆巴氏の意見が多く取り入れられたという。仲代氏と中島町の出会いは14年前にさかのぼるという。プライベートで能登旅行をした時「こんな静かなところで稽古を」仲代氏がつぶやいた。以来無名塾の合宿がこの能登の小さな町で行われてきたという。
そして今年のこのロングラン公演。当初、当然の事ながら危惧の声も聞かれたというが、町ぐるみの取り組みで今や全国の演劇関係者や各自治体から注目を集めている。この公演の動員目標は2万人という。連日満席で、その目標もおそらくクリアするだろう。観劇した10月24日も満席で「7割は中島町を含む石川県の観客、3割は東京や大阪など遠方の方」(中島町文化振興課室田課長)だったという。
ベテランの俳優の存在感のある演技と隆巴氏の若い教え子たちはつらつさ。そして適度なスケールの劇場。能登の小さな町で久しぶりに充実した舞台を堪能した。そして、なにより地元の人たちの愛情を感じた公演だった。 【能登演劇堂 Tel.0767-66-2323】(上條章)
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「火星(マルス)通信3」
マーズ・パスファインダーの火星探査〜2 ……中村浩美
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火星探査機MPFのローバー「ソゥジャーナー」は、アルファ・プロトンX線分光計(APXS)で「バーナクル・ビル」の観測を開始した。これはサッカーボール大の岩石だ。内部から飛び出してくる陽子やエックス線を測定し、その組成を分析した結果、この岩石は石英、長石、輝石などの鉱物を含むことが分かった。石英があることは、火星の石が月よりも地球に似ていることを示している。月に石英はないのだ。地球で二番目に多い火山岩の、安山岩とよく似た組成であることが明らかになった。
「ソゥジャーナー」は火星表面を移動し、次の観測目標に向かったが、途中で岩石に乗り上げて動けなくなり、おまけに地球との交信が一時途絶するトラブルにも見舞われた。原因は地球からの指令ミスと、岩石に乗り上げた異常姿勢によって、コンピュータがリセットされたためだったようだ。このトラブルにはヒヤッとさせられたが、健気な「ソゥジャーナー」はリカバリー能力を発揮、まもなく通信が回復し、姿勢も立て直し、乗り上げた岩から離れた。幸いダメージはなかった。
二つ目の観測対象は「ヨギ」と命名された岩石だった。高さは1メートルほど。内部組成の分析結果によると、マグネシウムの含有量が多いのが「ヨギ」の特徴だった。最初に調べた「バーナクル・ビル」には、火星の地核中で溶解と凝固を繰り返した形跡があったが、「ヨギ」にはその形跡はなく、より原始的な岩石の可能性が高いとJPLではコメントしている。この二つの岩石の組成の違いは、それぞれ別の場所で形成され、大洪水でアレス峡谷に運ばれたものと想像されるとのことだった。
この大洪水というのは、MPFがアレス峡谷に着陸して送信してきた画像の分析から推測されたものだ。周辺に多く見られる丸みを帯びた岩石の形状や、岩石の並び方に規則性が見られることなどから大洪水が推察された。着陸地は過去の峡谷の底で、この一帯で数十億年前に大洪水があり、それは地中海を満たすほどに大規模なものだったろうという。
現在の火星は大気が希薄な低温の星で、その表面で水は液体では存在できない。しかしかつては水に満たされた時代があったのだ。アレス峡谷を襲った大洪水は、地球のそれの数千倍から数万倍という桁違いのもので、幅数百キロ、長さ数千キロに及ぶものと推定された。 (つづく)
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「高速1bit方式はどこまで原音を再現するか…」 早大山崎芳男教授の最新録音方式を音楽家の都留教博さんが聴く。
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エジソンは音波と同じ波の形を蝋管に刻み、それを針で再生した。LPレコードも原理は同じ。レコードやカセットテープのこの録音方式をアナログ記録方式という。これに対し、音を数値に置き換えて記録する方式をディジタルとよぶ。DAT(ディジタルオーディオテープ)やMD(ミニディスク)もこの方式である。ここまでは皆さんもご承知だろう。
今回はもう一歩進んだディジタル記録方式「高速1bitPCM記録方式」を開発した早稲田大学の山崎芳男教授にお話をうかがった。
■ 早稲田大学理工学総合研究センター音響情報処理研究室の山崎芳男教授はディジタル信号処理の専門家。実はこの「高速1bitPCM記録方式」を山崎教授が発案したのは十数年前。以来音の計測や分析に使用してきたいう。
□ 現在のCDやDATで広く使われているのは、「16bit標本化(サンプリング)周波数44.1〜48kHz」という方式。
この方式が1秒間に4〜5万回波形を読み取り、2進の16桁(65,536種類)の数字で表現しているのに対して、山崎教授の「高速1bitPCM記録方式」では1秒間に数百万回と高速で波形を読み取り、数字の方は2進のたった1桁、0、1の2種類で表現しようというものである。
0、1の組合せが原波形に近づくような工夫をすることにより、通常のCDやDATと同じ入れ物に100kHz程度の音まで記録することができるようになるという。
実はこの方式は次世代の録音方式として期待が高まってきているのであるが…。
■ まず、早稲田大学にある山崎教授のスタジオで実際にその方式で録音した演奏を試聴させていただいた。試聴は、作曲家であり演奏家でもある都留教博さんにお願いし、さらに山崎教授とお話をしていただいた。
□ スタジオで聴かせていただいたのは、まず伊丹雅博さんのクラシックギターとフォークギターの演奏、続いて千住真理子さんのヴァイオリンの演奏。山崎先生の「高速1bit方式」と、通常のCDの録音方式「16bit/44.1kHz」やDATの録音方式「16bit/48kHz」との違いを都留さんに聴きてもらった。
「音に厚みがありますね。今まで聞こえなかった音の厚みが聞こえるような気がする」これが都留さんの最初の言葉だった。
「音楽家はみんな(この方式を)望むのではないかな」とも言った。
■ 都留教博さんは作曲家であり編曲家。ご自身ヴァイオリンやキーボードを弾く演奏家でもある。演奏と録音にギャップを感じ、自らミキシングも手掛けるようになったという。
□ 都留さんは言う「録音の入口であるマイクと出口であるスピーカーに関してはみんな気にするけれど、録音機に関してはあまり気にしないように思う」。じつは録音機がポイントだという。「ただしその録音機にデジタルであろうと限界を感じる」という。しかし、この録音方式ではそれを「感じない」と都留さん。
■ 民族芸能の保存活動をしているユネスコの文化局員が、この方式で録音すると採譜がしやすいと言っているという。音の粒だち、立体感がそうさせているのだろう。
□ なぜ、この方式がそんなによい音を生み出すのか。
通常のCDやMD制作に使うAD、DA変換器は構成が複雑で、大規模集積回路により初めて実用化できた。それに対し、この方式のAD変換は10〜100円程度のトランジスタ、オペレーショナルアンプ、真空管数個で変換できるし、DA変換に至っては抵抗とコンデンサ1つずつで変換できるからだと山崎教授は言う。
都留さんもやはり演奏家の立場から「この音と考え方はとても新鮮だ」と語った。
この方式の特徴は実はもう一つある。それはコストが安いこと。山崎教授の希望はプロのスタジオだけではなくプライベートスタジオでも使われること。よい音をより広く使ってほしいと言うことだろう。
■ このあと、都留さんと一緒に音楽活動をしているピアニストの中村由利子さんのコンサートをこの方式でライブレコーディングすることに急きょ決定する。会場は音の響きでは定評のある上野の東京文化会館小ホール。
これまでもオーディオに限らず規格の争いがよくおきる。この方式は、そういった争いとは関係なく広くみんなに聴いてほしいと山崎教授は言う。
「とくに耳も感性も豊かな子どもたちにはこの方式によって、よい音をたくさん聴いてほしい」と。
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「南方熊楠に学ぶ (その3)」 …吉川公二
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 南方熊楠 |
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●南方熊楠の事を形容するのに「偉人」「奇人」「巨人」「神仙」などと言う場合が多い。私たちは実物大の南方熊楠という人を見極めてゆきたいと思う。しかしあまた多くの南方熊楠の評伝、伝記、を始めとする各種文献にも幾つかの誤解に基づく誤りも存在する。
●例えば外国語の習得に関しても、十九カ国語或いは二十一カ国語に精通していた、とい うが、読んで書いて話す、という事になると実際にはもう少し少なかったのであろう。或 いはその位の数の言語を読む事は可能であったのかも知れない。しかし、二十数カ国語に「精通」というのはやはり表現に無理がある様な気がする。
●また、幼少時に『和漢三才図会』や『本草綱目』、そして『太平記』などの書物を友人・ 知人宅で読み、覚えて帰って反故紙に筆写した、という有名な話もある。これなども全て そうした訳では無く、ある部借りて帰り、筆写した様だ。但し、ある程度覚えて帰って筆写したのも事実だと思う。特に『太平記』の五十巻は古書店店頭のものを筆写した様で ある。
●キューバで盲貫銃創を受けた話や、そこで孫文(孫逸仙)と邂逅したという話は既に誤りである事がはっきりしている。恐らくこれらは中山太郎氏の『学会偉人 南方熊楠』(昭和十七年、冨山房・刊)や平野威馬雄氏の『博物学者 南方熊楠の生涯』(昭和十九年、牧書房・刊)などの評伝や熊楠自身の「履歴書」(矢吹義夫宛書簡)などが基になっているものと思われる。自身の「履歴書」にも検証が要る様である。
●南方熊楠の生涯の中でも一番輝かしいと思われる天皇の神島(かしま)上陸・熊楠のご進講(戦艦長門艦上)当日の史実も検証の必要がある。当日は小雨が降っていたのであるが、予定されていた神島上陸が果して敢行されたのか否か。実は証拠となる資料は見つかっていない様である。評伝類では疑いも無く「上陸」とされてある様だ。
●また、南方熊楠の没年齢(享年)を七十五歳とする資料もあるが、満年齢で言えば七十四歳である。慶応三年(1867)四月(旧暦)生まれで、昭和十六年(1941)十二月の没である。
●また、南方熊楠の「奇人」ぶりを現す為に門前払いのエピソードが語られる場合が多いが、それもある程度誇張が混じっているのでは無いだろうか。約束も無く訪れられたら熊楠でなくとも会いたくない場合も起こる。
●柳田国男との生涯一度だけの邂逅も様々語られるのであるが、南方熊楠なりの事由があっての対応であったと考えている訳である。
●私たちは南方熊楠に学ぶ時、等身大の熊楠を知れば知る程南方学の奥深さ、楽しさに出会えるのである。そして南方熊楠の持つ矜持と彼の学問に対する評価はいささかも揺るぐ事は無いのである。
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「サイエンススクール ニュース・ライブラリー」 …藤井ゆずる <音のなんでも小事典> 日本音響学会編 講談社ブルーバックス」本体価格796円
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「音」について、普段あまりにも身の回りにあふれていて、なかなか考える機会がないものです。また、その仕組みや原理もなんとなくわかったつもりでいがちです。昨年、小学生向けの仕事で「音」をテーマに扱ったとき、小学校の教科書を調べてみて、「音」についての記述がとても少ないことに驚いた覚えがあります。また書店や図書館で、「音」についての参考資料を探して回ったのですが、極端に簡単なものか、専門的なものしか見つからず苦労しました。今回ご紹介する「音のなんでも小事典」は、その仕事には間に合わなかったのですが、私のような典型的な文系の門外漢にもわかりやすく、原理的なことから最先端の応用技術にいたるまでがコンパクトにわかりやすくまとめてあって、この本がもう少し早く出版されていたらと思ったものです。
以前、やはり仕事で岡山へ行ったとき、地元の方にご案内していただいた日本庭園に「水琴窟」があり、その音色にしばし浮き世を忘れたものです。日本人は昔からこうした「水琴窟」や「ししおどし」など、音をデザインして楽しむ心を持っていました。また、人はだれでも心の内に、懐かしい風景とともに懐かしい音も記憶しています。川のせせらぎ、潮騒の音、夏の夕の蝉の声、秋の宵の鈴虫のすだく声、冬の屋根に積もった雪の落ちる音など自然の中の音以外にも、その土地ならではの忘れられない音もあります。昨年、環境庁は「日本の音風景百選」を選定しました。その中には、オホーツク海の流氷、天草のイルカの声などの自然の音のほかに、横浜港の汽笛、広島の平和の鐘など人工の音も入っています。今の子供達は将来どんな音を懐かしいと思うのかと考えると、こうした音の風景デザイン(サウンドスケープデザイン)は今後ますます大切にしていきたいものです。この「音のなんでも小事典」を読み返しながらそんなことを考えていました。その他にも、音の原理や不思議な性質から、先端技術への応用の具体的な話、脳と聴覚の話など興味深い話題が満載で、文系のかたにもお薦めです。
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「毛利ツトムの今一番旬なCD」 バッハ・ゴールドベルク変奏曲/グレン・グールド(ピアノ)’55
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今回のCDは『バッハ・ゴールドベルク変奏曲/グレン・グールド(ピアノ)』です。
私はクラシック音楽に関しては殆ど何も知らないですが、グールドには非常に興味を持ちCDを買い揃えています。始めて買ったCD(デジタル録音)がグールド最後の作品「ゴールドベルク変奏曲('81)」でした。彼は'64年にそれまでの演奏会の活動を一切絶ち、レコーディングという形に活動を限定し多くの作品を残しています。
何故グールドはその様なことをしたのか?彼は'66年に『レコーディングの展望』という著書を発表し、その中で編集技術の事に触れています。それは「…いくつかのテイクを繋ぎ合わせ作品を完成させる…」という様なことでした。この考え方は当時大きな反響(クラシック音楽の世界では)を呼んだに違いありません!?劇場で演奏されるものとは違ったプロセスにより作品が再構築されていくわけです。
今回ご紹介した「ゴールドベルク変奏曲」は'55年に録音されたグールドのデビュー・アルバムですが、すでにこのプロセスを感じさせます。繰り返し演奏され記録された作品。独特の作品対する解釈の仕方。晩年の作品とは違った楽しみ方が出来ると思います。
この最新技術(?)を使ってCD化された作品を是非聴いてみて下さい。そして聴き比べてみて下さい。
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