季刊紙「Science School News 第7号」


掲 載 記 事

次の記事へ
ページの最後へ

Science
School News
のページへ戻る


「日本の実験棟(JEM)の愛称”きぼう”に決まる」

東京有明で行われたイベント「発進!国際宇宙ステーションー21世紀に向けてー」で発表されました。

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ

 去る4月 24日(土)に東京有明の東京ファッションタウンホールで「発進!国際宇宙ステーション― 21世紀に向けて―」が開催され、宇宙飛行士野口聡一さんによって、日本の実験棟(JEM)の愛称「きぼう」が発表されました。
 イベントの第1部では、野口聡一宇宙飛行士が「国際宇宙ステーション(ISS)最前線」と題して、国際宇宙ステーションの最新情報を紹介しました。
 さらに、第2部の愛称発表に続いて、第3部では「これからは宇宙がおもしろい!」をテーマにパネルディスカッションが行われ、中村浩美先生がコーディネーターとして出演しました。この第3部には漫画家の松本零士さん、科学ジャーナリストの寺門和夫さん、宇宙開発事業団の村井正医長と野口宇宙飛行士、そしてテレビ会議システムでヒューストンにいる若田宇宙飛行士も参加、これから打ち上げられる国際宇宙ステーションを中心とした宇宙開発の可能性などが語られました。
第3部終了後、同ビルのアトリウムでは野口宇宙飛行士と中村浩美先生によるトークショーが行われました。また、会場からの質問も受け付け、「ISSは宇宙のゴミをどうやってよけるのか」や、「宇宙飛行士の給料はいくらぐらい」といったたくさんの質問に回答しました。

同時に発表されたきぼうのロゴマーク


「火星(マルス)通信」
MGSの火星探査〜2……中村浩美

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ
 さて、マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)がとらえた、シドニア地方の台地の画像だけれど、その結論は、とにかくここに掲げた写真を見ていただくしかない。
 小さい写真は、1976年7月25 日にバイキング1号オービターが、高度1873キロメートルから撮影したものだ。いわゆる「人面岩」である。北緯40 ・89 度、経度9・55 度あたりのシドニア地方にある、台地のような巨大な岩で、長さは1・5キロメートルほどある。目・鼻・口を備えた人間の顔のように見えるところから、「人面岩」あるいは「シドニア・フェイス」という呼び名がつけられた。NASAは、これを自然のいたずら、光と影が作り出した偶然の光景であると公式にコメントしたが、世の好事家たちは納得しなかった。それどころか、これこそ人工の構築物、つまり火星文明の存在を証明するものと主張した。それ以来、多くの「人面岩研究家」がたくさんの著作で、この「人面様構造物」の分析や解釈をしてきた。
 1996年にその著書『火星 人面岩はなぜできたか』が日本でも翻訳された、ウイーン生まれの研究家ヴァルター・ハインはその研究家を代表する一人だ。「火星の人面岩の発見者」を自負する彼は(正確にはバイキングの写真を解釈しただけだが)、20 年間にわたって火星研究(?)一筋に取り組み、これを地球外知的生命体が火星に存在した証拠と主張し続けている。彼の「研究」によれば、シドニア地方にはこの人面岩だけではなく、都市やピラミッドや照準岩なども存在するという(いずれも彼がそう呼んでいるだけだが)。
 おそらくハインも、MGSが搭載した高性能の撮像装置マーズ・オービター・カメラの成果に期待していたに違いない。何しろバイキング・カ メラの10 倍の解像度なのだ。そして1998年4月5日にMGSによって撮影された、その高解像度画像の解析結果は・・・。
 ここで、大きいほうの写真をじっくりとご覧いただきたい。これが科学が出した結論である。20 年の歳月が可能にしたテクノロジーの進歩が、真実を明らかにした。これがシドニアの「人面岩」の実体だ。巨大ではあるけれど、結局はただの岩である。恣意的に見れば、顔の要素もないことはないけれど、この程度なら一時期話題になった人面魚のほうがはるかに似ている。本来的に高度な人の顔の識別能力を備えている人間は、ごくわずかの情報にも反応して、いろいろなところに「顔」を見るものらしい。

サイエンススクール「川崎市民プラザ」と「行田市」で開催決定!

この夏休み、「親子で学ぶサイエンススクール」が川崎市民プラザふるさと劇場(主催/川崎市民プラザ)と埼玉県行田市商工センター(主催/行田市教育委員会)で開催されることになりました。

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ

「親子で学ぶサイエンススクール」が、来る7月 31日(土)と8月8日(日)に開催されることになりました。7月 31日の会場は川崎市民プラザふるさと劇場( 14時開演・川崎市民プラザ主催)。盛んに行われている自主事業の一環として開催されます。また、8月8日は埼玉県行田市商工センターホール( 13時 30分開演・行田市教育委員会主催)で、市制施行 50周年記念事業のひとつとして行われます。両開催ともに、向井千秋宇宙飛行士の2回目のフライトの模様などこれまで以上にリアルタイムな資料映像をお届けできる予定です。
また、「最新宇宙ニュース」「NASDAって何だ?」コーナーなど人気のコーナ ーも充実させる予定です。
 そして、山田ふしぎさんはこの開催のために新しい実験を開発中です。
お近くの方はぜひお越しください。両会場とも入場無料です。

【お問い合せ先】
7月 31日開催分・川崎市民プラザ 電話044―888―3131
8月8日開催分・行田市教育委員会生涯学習課 電話0485―56―1111

行田市市制施行50周年記念事業で小惑星の名前を公募

「サイエンススクール」を市制施行 50周年の事業として取り上げくださる行田市では、「 21世紀へのメッセージ」をメインテーマに、今年の1月1日から約1年間、数々の事業を行っています。先日、ニュースでもとりあげられた「 50時間マラソンソフトボール大会」は、テレビでご覧になった方もいるのでは。
 その事業の中でもユニークなのが「小惑星の名前の公募」。これは行田市に在住のアマチュア天文家早川修司氏が1992年1月4日に発見した小惑星の名前を広く市民に募集したというもの。「未来への夢と希望を込めて、行田市にふさわしい名前」を募集したのだそうです。これに市内から1590通の名前の応募があり、今後名前を決定してIAU(国際天文連合)への申請を行うとのことです。8月のスクールの実施報告の際にはみなさんに決まった名前をお知らせできると思います。
 また、今回の記念行事は「ハードよりソフト面を重視した」とおっしゃるのは企画課の岩田樹一良さん。確かに数ある記念事業の中で「何か」を建築するというものはひとつしかありませんでした。
(編集部・上條章)

国際宇宙ステーションのこれから……中村浩美

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ

 昨年 11月にRSA(ロシア宇宙庁)とNASAは、ロシアのプロトンロケットで、基本機能モジュール(FGB)を打ち上げました。いよいよ国際宇宙ステーショ(ISS)の建設が、開始されたのです。このFGBは「ザーリャ」と名づけられました。ロシア語で「日の出」という意味です。ISSの着工にふさわしい愛称ですね。続いて 12月には、NASAがスペースシャトル「エンデバー」で、ノード1というアメリカの結合部モジュールを打ち上げました。ノード1には「ユニティ」(統一)という愛称がつけられました。
 そして「ザーリャ」と「ユニティ」が宇宙空間でドッキングし、ISSの建設が本格的に開始されたのです。宇宙飛行士のEVA(船外活動)によって、電気・通信系ケーブルの接続なども、予定通りに終わりました。現在「ザーリャ」と「ユニティ」が結合した状態で飛んでいます。しかしこれはISS建設の遥かな道のりにとっては、第一歩に過ぎません。ISSは構成する要素ごとに打ち上げられ、宇宙空間で順次組み立てられるのです。2004年に予定されている完成までには、 40数回の工程が必要です。日本の実験モジュール「きぼう」の打上げは2001年から始まる予定です。ISS建設3回目のフライトは、今年5月のスペースシャトル「ディスカバリー」による、補給品を運び、クレーンなどを設置するためのミッションです。
 ロシアが造っていたサービス・モジュールが、4月にやっと完成しました。この作業の遅延のため、ISSの建設スケジュール全体が遅れていたのですが、これで次の段階に移れます。サービス・モジュールは、重量約 19トン、全長約 13.1メートル、太陽電池パドルを展開すると幅が約 29.7メートルになる大きなものです。生命維持システムのほか、電力供給、データ処理、飛行制御・推進システムを備えた重要な要素で、ISSの初期段階での宇宙飛行士の居住スペースでもあります。
 このサービス・モジュールが今年中に打ち上げられ、「ザーリャ」「ユニティ」と結合されると、次はいよいよ若田光一宇宙飛行士のミッションです。サービス・モジュールにZ1トラスなどを取り付ける作業のためのフライトで、若田さんはロボット・アームを使って組み立てに参加するのです。このSTS― 92スペースシャトル「アトランティス」でのフライトは、来年2月に予定されています。若田さんの活躍に期待しましょう。
 この工程が終わると、ISSには3人の宇宙飛行士が常駐できるようになります。最初に滞在するのはロシアの宇宙飛行士の予定で、ソユーズ宇宙船でISSに向かいます。いよいよISSでの宇宙滞在が、来年には始まることになるのです。国際宇宙ステーション時代の開幕です。

「毛利ツトムの“この1枚”」
 イマジン/ジョン・レノン

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ
 突然ですが皆さんは 『2001年宇宙の旅』という映画を見たことがありますか。1968年に製作された故スタンリー・キューブリック監督の作品です。今現在『国際宇宙ステーション』という研究所が宇宙空間に建設(?)されている事を聞き、この映画のことを思い浮かべました。さて今回紹介するのアルバムは『2001年宇宙の旅』公開3年後に発表されたジョン・レノンの『イマジン』です。何故『イマジン』なのか。それは歌詞に意味があります。先日、NASDA『国際宇宙ステーション』のホームページを見たときにこの曲のことが頭に浮かんできました。それはホームページに書いてあった”人類にとって初めての「国境のない場所」“という言葉でした。ジョン・レノンはタイトル曲”イマジン“で”戦争反対“ を訴え、”平和“を願いました。曲調はとても穏やかで、とてもメッセージ性の強い曲には聞こえないのですが、彼の伝えたかったことは我々の心をとらえました。いまもこの地球上では戦争が起こっています。それは違う人種の争いだったり、宗教上の争いだったりと様々です。普段何気なく見ている地図には”国境“という線が引かれています。でも実際の地球にはそんな線はどこにもありません。曲”イマジン“は言ってます。”・・・and the world will be as one/・・・世界がひとつになったらいいと思う“。『国際宇宙ステーション』完成予定の2004年にはもうすぐです。それまでこの曲が願うように暮らして行きたいと思います。是非聞いてみてください。(毛利ツトム/音楽プロデューサー)

「サイエンススクールニュース・ライブラリー」
  ブラックホールは宇宙を滅ぼすか?
知りたかった天文・宇宙101の疑問……藤井ゆずる

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ
 子供たちに向けてのステージの台本を書くときに、まず心懸けていることは、なにより情報が正確であること、表現が的確でわかりやすく、やさしいこと、なおかつ面白く楽しめることです。心懸けていると書きましたが、これらは常に追い続けている理想でもあります。
 さて、今回ご紹介させていただく『ブラックホールは宇宙を滅ぼすか? 知りたかった天文・宇宙101の疑問』はそんなお手本のような本です。著者のメラニー・メルトンさんは、アメリカの天文台やプラネタリウムで天文学教育に携わり、児童生徒や一般向けに天文学の解説をされていた方です。この本はタイトルにもあるように101の質問に答える形で書かれていますが、これらの質問は実際に天文台やプラネタリウムで著者に寄せられた質問から選ばれているそうです。そのために誰でもが一度は抱くような疑問が選ばれています。実際この本の最初の質問は「太陽って何?」から始まっています。
 101の質問は「太陽について」、「惑星について」、「小惑星・隕石・彗星につて」、「地球について」、「月について」、「宇宙船・宇宙旅行について」、「恒星につて」、「ブラックホールについて」、「銀河について」の9つに分けられて、ほぼ1頁に1問づつ答と説明が書かれています。そして、なによりこの本の特長的なことは、答の明快なことと、説明のわかりやすいことです。例えば最初の質問の「太陽って何?」の答は「太陽は、星(恒星)です」とあります。もちろんこの後により詳しい「説明」と「補足説明」がついているのですが、「答」としてはこれ以上ないほど明解で正確な「答」ではないでしょうか。「説明」と「補足説明」でも、数式はもちろん、専門用語もほとんど使わずに書かれていますので、小学校高学年以上なら読んで理解できる内容となっています。また、翻訳の中村浩美氏による最新の情報等による訳注と平易な訳文のため、より読みやすく、わかりやすくなっています。私もこの本で初めて「特異点」と「事象の地平面」がようやく理解出来ました。こうした単語に拒否反応を示ししまう方にこそお薦めの一冊です。もちろん子供たちの質問責めに困っている大人たちにも。
 さて、あなたなら、この本のタイトルになっている質問「ブラックホールは、宇宙を滅ぼすの?」という質問にどう答えますか?

「子ども実験教室」実施へ

ページの最初へ
前の記事へ
次の記事へ
ページの最後へ
 「親子で学ぶサイエンススクール」の実験ディレクターでもある山田ふしぎさんを講師とした「子ども実験教室」(東京電力主催)が茨城県鹿嶋市(6/ 12)、埼玉県大宮市(6/ 13)、千葉市(6/ 19)、横浜市磯子区(6/ 26)で開催されます。この教室で山田さんと実験を行うのは、いつもの「サイエンススクール」のスタッフです。そして、実験の内容は今回のために特別に開発したもの。といっても、家庭にある調味料や野菜など、身近なものをおもに使って行う実験教室で、通常の科学実験教室とはひと味もふた味も違った、とてもユニークな教室です。実験教室のテーマは「酸・アルカリを調べよう」と「野菜でロケットを飛ばそう」。まず、野菜を使って酸・アルカリを判別する指示薬を作り、それを使って身のまわりのものの酸性、アルカリ性を調べます。そして酸が何を溶かすか、アルカリは何を溶かすか、実際に体験します。そして、フィルムケースロケットを(これも野菜を燃料にして)飛ばそうというものです。現在、山田さんをはじめスタッフは、はりきって準備を進めています。会場は東京電力のPR館や事業所の予定。講師の山田ふしぎさんは、宇宙少年団の催しや全国各地で実験教室を開き、科学実験の本も出しているほか、声優、イラストレーターといった顔も持っている、とってもふしぎな人です。
 


トピックス


サイエンス
スクール
ってなあに?


講師
中村浩美
先生の
ご紹介


スクール
開催
レポート


Science
School
News


会社案内


お問い合わせ


フロント
ページ


Copyright 1998 株式会社上條制作室
Web Design by Link Incorporated and CAT Project Co., Ltd.
ページの最初へ
前の記事へ